新築住宅を買うときの節税?


住宅を購入すると漏れなく付いてくるのが、固定資産税です。賃貸時代は縁のなかったものですが、地価の高い駅の近くともなれば結構な負担です。

さて、この固定資産税ですが、毎年1月1日に土地や家屋を所有している人に対して課税されます。つまり、1月2日に自宅を購入すれば、丸1年間分の固定資産税の支払いが不要となります。結構オトクですね。

注意点は、住宅取得控除(住宅ローン控除)などを受ける場合は、受けられる年が1年遅れることです。遅れるだけで10年間の減税期間は変わりません。ただ、残高の1%が減税されるため、1年遅れるとその分残高が減っているという点は気をつけてください。

住宅ローンの基本は、可能な限りたくさん借りて(頭金は小さく)、可能な限り長い期間で返済することです。金利は低金利の今なら、1%以下で35年固定も可能です。余った頭金や繰り上げ返済の資金は、イデコやつみたてNISAに回しインデックス投資をしましょう。繰り上げ返済してはいけません。35年あれば掛金の倍くらいになって戻ってくる可能性が大です。少なくとも減税される10年間に繰り上げ返済するのは馬鹿だと思います。

金はあの世には持っていけないので、借りられる金は限界まで借りましょう。そうすることで生きている間に使える金の量が増えます。80年生きるとして、生涯に使い切る金の総量を大きくすることで、人生の濃さが買えるという考え方です。しかも住宅ローンなら低金利ですし、駅近の物件なら担保割れするリスクも低く、最悪、死ねば団信でチャラです。家族にも迷惑はかかりません。

繰り上げ返済して住宅ローンを減らして、車をローンで買うとか、子供の学費をローンで借りるなどは、金利の差額から考えても減税効果から考えてもありえない選択です。金利がとっても安い住宅ローンは長く借り続けて、金利の高いクルマや学費のローンは組まない。これが唯一の正解です。



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